1997年度の展覧会
特別陳列
書画の美
平成9年4月6日〜5月25日
久保惣コレクションの中から、平安時代から江戸時代にかけての書画を中心に、国宝、重要文化財を含む45点を前期・後期に分けて陳列した。
常設展
茶の器 ー茶湯と煎茶ー
平成9年6月1日〜7月27日
日本と中国の陶磁器を主とした茶の湯の器21点と煎茶器45点を展示した。
常設展中国近代絵画と工芸
平成9年8月24日〜10月12日
館蔵品、第二次久保惣コレクションのほか、個人所蔵の中国近代絵画34点と中国近代の工芸品9点を展示した。
特別展
宮本武蔵 ー筆の技ー
平成9年10月19日〜11月24日
宮本武蔵(1584-1645)は戦国時代の終わりから徳川幕府による幕藩体制が整いはじめる江戸前期に活躍した人物で、剱に生き、自らの流派である二天一流を成立させた兵法家、剣豪として広く知られている。しかし絵筆を執って水墨画を描いた画家としての姿は武人面ほどは詳しく知られていない。武蔵の代表作「枯木鳴鵙図」(重要文化財・当館蔵)をはじめ、専門の画師を凌駕する程の作品も遺している武蔵であるが、経歴の不明な点もあり、画家としての評価は一部の研究者を除きなおざりにされている感があった。本展では武蔵の描いた主要な作品を中心に関連作品を含めて48点選び、武蔵画を同時代の武家出身の専門画人などの作品と比較することで、主題や筆遣いを比較し、武蔵の絵画の特徴を明らかにし、武人画のすることを目的として展観した。
常設展
東洋の陶磁
平成9年12月7日〜平成10年1月31日
古代から近世にかけての中国と日本の陶磁器75点を展示した。
常設展源氏絵 ー細画の華ー
平成10年3月1日〜3月29日
土佐光吉筆「源氏物語手鑑」80面のうちから51面と、日本の漆工芸品等13点を展示した。